養父と飲んだ日

お酒日記

義両親が京都に用事があったらしく、帰りに我が家に寄ってくれた。
住宅購入の際に援助をいただいていたが、コロナ禍ということもあり招待できずにいた。

養父は京都出身だが、今はすっかり土佐男である。
日本酒とウィスキーを愛している。
しかし、「高級なお酒を味わいながら飲む」という人らしかった。

私はどちらかというと真逆である。

酔いの早く発するのは、電気ブランの右に出るものはないと保証し、
引用: 太宰治、「人間失格」、青空文庫

浪人時代に出会った、この一節のおかげですっかり

荒すさんで野卑な酒飲み

になってしまった。(元々の性格もあるだろうけど・・・)

「如何に早く安く酔えるか?」というようなことがお酒を飲む際の基準になっていた時期があり、
その際にありとあらゆる酒の失敗を犯して、「俺が酒に酔ったら人生本当に終わる」ということが身に染みてわかった。

お義父さんは、妊娠祝、住宅購入祝ということで純米大吟醸 金鵄正宗を買ってきてくれた。
私は詳しくないが、京都の酒蔵のお酒らしい。とてもフルーティーで飲みやすいお酒だった。

何をというわけではないが、色々な話をした
育児、出産、昔の話、仕事の話やら、家族の話。

結局飲みきってしまったが、ほどほどにセーブできたし、きれいに終わることができた。

「今度は親父とも飲んでやるか」
そう思いながら眠りに落ちた。

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